オフィス賃貸
オフィス選びのポイント
利便性
- 立地
オフィスの立地は、利便性だけでなく、事業面の観点でも重要な点です。
- 最寄駅からの距離や所要時間
従業員が多い場合(これから採用を増やしたい場合)は、従業員の満足度や会社を選ぶ基準の一つになります。外回りや来社が多い会社は、駅からの距離や所要時間は重要になります。「駅から徒歩○分」という表記がある場合も実際に歩いて確認してみるようにしましょう。
- 周辺環境
近隣に銀行や郵便局、コンビニ、飲食店があるか、周辺に同業種やお客になりそうな会社が多いかどうかは確認しておきたいポイントです。
- 広さ・形・面積
事業の形態にもよりもますが、レイアウトにこだわりたい場合には、AO機器の配置や従業員の数(今後増やす人の数も含め)を考慮した広さや形のオフィスを選ぶ必要があります。
- 設備
電話回線の本数やエアコンの台数(空調関連)、トイレ(和式、洋式、シャワートイレ、男女別)、エレベーターの台数、セキュリティなど、オフィスにどういった設備があるのか確認しましょう。
快適さ
- エントランス
オフィスのエントランスは、入居する企業のイメージにも影響します。清掃の状態と合わせて、郵便受けの状態などを確認すれば、その建物の管理が行き届いているかどうかもわかるかもしれません。
- 空調
オフィスの快適性を大きく左右する要素のひとつに温度や湿度といったが挙げられます。空調は、ビル全体でまとめて制御されている場合とフロアごと、あるいは部屋ごとに空調機器を設置し、個別に運転制御できる場合がありますので、デスクの配置などオフィス内のレイアウトを想定し、空調の吹き出し口の位置や日の当たり方と合わせて確認しておきましょう。
- 照明
内見の際には気にならなかったけど、実際入居してみると照明が思っていたよりも暗いといったことも少なくありません。内見の際は、想定しているレイアウトを考慮した上で、可能であれば、昼間だけでなく、夕方や夜間の明るさも確認しておくようにしましょう。
- トイレ
女性従業員の多い会社にとって、トイレはオフィスの快適性を判断する際に、とても大きなポイントになります。清潔の状態、使いやすさに配慮されているかなど確認しましょう。
賃料・契約
オフィスを選ぶにはコストも一つのポイントです。
一般的に、賃貸オフィスの賃料は、坪単価×坪面積で賃料を算出できます。
ただし、共益費は含まれているのか、保証金が何ヶ月分なのか、契約期間は何年になっているか、仲介手数料はいくらか、など確認しておきましょう。
また賃料だけではなく、契約期間や更新料、償却(保証金から解約時等に無条件で差し引かれる金額)、オフィスビルの利用可能時間、土日祝日立ち入りの可否、解約時の事前告知は何ヶ月前か、など契約内容を確認もしっかり確認しておきましょう。
- 賃料
一般的には、坪あたりの価格(坪単価)が提示されますので、坪単価×坪面積で賃料を算出できます。
- 共益費
共益費は、玄関・廊下・階段・エレベーターなどの共用部分の維持管理や共用の給排水や電気や防災の設備、セキュリティに係わる費用になります。
- 保証金(敷金)
業種や地域によって何ヶ月分が設定されているかは様々ですが、敷金・保証金の相場は、賃料の6~12ヶ月分と言われています。
- 礼金
個人の賃貸住宅と同じですが、賃貸オフィスの場合、礼金を設定していないことも多いです。
- 仲介手数料
物件を紹介してくれた仲介会社に支払う手数料になります。
賃料は、立地とも関係してきますので、好立地な場所を避けて賃料を抑えるという判断も可能です。
賃貸オフィスの契約までの流れ
希望にあったオフィス物件が見つかったら、具体的な契約条件の確認と入居申込みの準備を進めます。
一般的には、指定の申込書に会社名・住所・代表者名・業務内容・取引銀行などを記入し、登記簿謄本を添付して入居の申込みをします。その際、本契約に先立って物件をおさえるために、手付金が必要な場合もあります。手付金は、「預かり金」としてキャンセルした場合には返還請求できるのが一般的ですが、キャンセルした場合は戻ってくるのか、必ず事前に確認して預り証 (領収書)をもらうようにしましょう。
申込後、オーナー側でテナント企業の信用調査が行われ、調査結果に問題がない場合は、契約日までに保証金(敷金)の全額を入金し、賃貸借契約書の締結になります。