離職率の改善について

 人事担当者の方々は従業員が退職する際、退職理由を本人から聞く機会も多いかと思います。ただ、その聞いた理由のいくつかは「本音ではないのだろうなぁ」と感じることもあるかと思います。


 私事ではなんですが何回か私も転職をしていて、会社を辞める際、退職理由を聞かれたことがありますが本心を言ったことはありません。本心を言わなかった訳は「どうせ辞めるんだし、今更言ったところで・・・」「どうせ辞めるんだし、無駄に揉めたくないので・・・」というような感じだったと思います。今となっては何に不満を持って退職したのか定かではありませんが、何かに不満を持っていて退職したのは確かです。人事評価だったか、労働時間だったか、社風だったか・・・


 このように人が退職する理由はさまざまですが、退職することが決まった人の本心を確認することはなかなか難しいものです。本当の理由がわからなければ改善するための方法を見つけることもできません。では、離職率を改善しようと思ったら、まず何をすればよいのでしょうか?

 

 まず、行うべきことは現在働いている従業員の不満を抽出し分析することだと思います。経営者にとって耳が痛い話になるかもしれませんが、改善しようと思ったらある程度の覚悟が必要です。できることとできないことがありますので単純な話ではありませんが、簡単に言ってしまうと、改善とは悪いところを良くすればいいだけです。何を改善すべきか分からない状況から何を改善すべきか分かった状況にとりあえずすることが大切です。

 

 で、不満はどうやって抽出すればいいのかについてですが、経営者が従業員一人一人呼び出して不満について尋ねれば答えてくれるでしょうか。多くの従業員が経営者に直接不満を言う事はできないと思います。会社に対する不満は直接は言いにくいのでやはり匿名である必要があります。誰が発言した意見なのか分からない状況でその意見をもとに会社が改善をしてくれるということが重要です。

 

 

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