離職率について
経営者や会社の人事部門担当の方々にとって、離職率は自社の労働環境を判断する上で重要な指標となります。離職率とは、ある時点の在籍人数に対する一定期間後に退職した従業員の割合です。一般的には、期の初めの在籍人数に対する期の終わりまでの1年間で退職した従業員の割合を指すことが多いですが、使用目的により入社後3年、5年などの就業期間での離職率や新卒者、中途採用者別の離職率を計ったりします。自社の労働条件、仕事のやりがい度など、従業員の満足度の目安にもなり、高ければそこから問題点を把握して改善に役立てることができますので、ここでは離職率が高くなってしまう場合の原因について記載しようと思います。
離職率が高くなってしまう原因
一般的によく言われている原因について記載します。
・低賃金
・労働時間の長さ
・休日、休暇の少なさ
・業務上の精神的なストレス
・職場の人間関係
・評価基準の曖昧さ
・業績、将来性に期待できない
・業界そのものが衰退している
・社風
などなどです。
企業経営において、従業員が退職することは避けては通れないことだとは思いますが、「退職した人の代わりとなる人の採用コスト、教育コスト」、「職場の活力低下」、「生産性の低下」、「機会の喪失」、「お客様の流出」などなど会社にとって大きな痛手となることもままあります。大きな痛手を被らないためにも、離職率が高くなってしまっている経営者は、自社の離職率が高くなってしまっている原因を探り、離職率の低下に取り組んでみる必要があるかもしれません。
従業員が入っては辞め入っては辞めという悪循環(負のスパイラル)はできる限り避けたいものですね。